ホルター自動連続血圧計FB-250のインターフェイスソフトを
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10で動かしてみる

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                                 記載日:平成28年6月20日

※これは現行機種(平成28年時点)のフクダ電子製の24時間自動連続血圧計です。
 こちらは、最新Windows OSに対応するデバイスドライバが同梱しています。
 前機種のFB-250も使いやすく、ソフトもマニュアル見なくても使えるほど簡単です。
 このシリーズはいい器械と思います(ちょっとコマーシャル気味ですが、、)。



さて、本題
[要約]旧機種自動血圧計 FB-250 のWin7以上のドライバがメーカーサイドにありません。
   そこで自力で作成したのでアナウンスします。
   Windows 7 64ビット、Windows 10 64ビットでの作動を確認しています。

[詳細]
当院では、循環器専門医療機関として24時間ホルター自動連続血圧計として
フクダ電子製(日本精密測機器製)のFB-250を使用しています。
購入時には、インターフェースユニット:IF-250が同梱(USB端子)、
パソコンとの接続ソフトとしてBH-250 Ver.2.03(Windows 98SE、Me、Xp、Vista対応)のCD-ROM付きでした。

FB-250を受診者に装着、翌日にはずしたFB-250をUSBで接続しているIF-250に接続、
データをパソコンに転送して血圧データの保存・グラフ化・印刷ができます。便利です。
しかし、Windows XpのMicrosoftサポートもなくなり、当院でWindows 7とWindows 10パソコンに
接続しようとして困ったことが起こりました。
接続ソフトがWindows 7以上に対応していないために、パソコンとFB-250間のデータ転送ができないのです。
無理やりインストールしても、デバイスドライバがWindows 7に組み込めません。
ソフト自体は既存の血圧データを読み込みグラフ化などできるので、デバイスドライバさえ組み込めれば完動するのに、、、!

そこで、平成28年6月に、フクダ電子本社HPの”お問い合わせ”に相談メールしたものの、
「Windows 7以降のデバイスドライバはサポートしていない。実績もない。後継機種(BF-270)はあり」とのご回答。
翌日には、当地区ご担当者が訪問になり、いろいろと親身になってお話してくれましたが、やはり解決方法なし、とのこと。
・・・お手数かけました
   フクダ電子本社およびフクダ電子のご担当の方、ありがとう!!わざわざのご回答を感謝してます。

そこで自力で考えてみました。
1)Xpモードを使用する
 Windows 7以降は、Windows 7が動かないソフトを動かすための”Xpモード”がありますね。
 MicrosoftのHPから、”Xpモード”をダウンロードして、引き続き Virtual PCをダウンロード。
 これで、FB-250が使えるはずです。
 http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows7/install-and-use-windows-xp-mode-in-windows-7
 Virtual Xpなので、まどろっこしいけどデバイスドライバはXpのが使えますね。

2)Windows7用のデバイスドライバを開発する
本題です。
 血圧計との数値データをやりとりするだけなので、ドライバとしては大したことはしていない。
 WindowsXpとWindows7は、内部は大幅には変わっていない。
 おまけにCDーROMのinfファイルを直接Notepadで見ると、非常にシンプルなソース
 ・・・ということは、Xpドライバの「infファイル」を書き換えてWin7に読み込ませることができるのでは!!!

ネットで情報を得て、
[Version]の
Signature="$WINDOWS NT$"を"$Chicago$"に変更・・・Win 7以降もOKとなるはず
[Manufacturer]に、NTamd64を追加・・・64ビットWin7(以降)対応となる
[USBSER.Install.NT]などを[USBSER.Install.NTamd64]に全部変更
・・・知識不足でよく理解できないところもあるけれど、、、。

・・・これを手動でWin7に読み込ませると、きちんと血圧データの読み込み可能、画面上にグラフ化可能となりました。
やったーー!!あと10年は24時間血圧計FB-250が使えます。

著作権法違反かな?関係者の方、ご連絡ください。このHPは気持ちよくすみやかに削除します。
*ソース見ると、複数の会社がinfファイル作成に関与していますね。全員から叱られるとへこみます。
 感激した個人の方は、当院のFAXに”お喜びの声”をご投稿ください。なんかホッとした気持ちになります。
 当院FAX番号は、電話番号に+1した番号です。

===[[ご注意]]===================================
あくまもで個人の趣味で作成したものです。これを用いてのトラブルに一切責任は負えません。
ご使用時には、完全な自己責任でお願いします。
サポートも(基本的に)ないことを宣言します。
===========================================


以下にソースをベタ貼りします。まるごとコピーしてNotePadやワープロに貼り付け、
”Com2Win7.inf”などのファイル名で保存してください。
infファイルにする(拡張子をinf)で保存しておきます。


;******************************************************************************
;* SANYO USB COM Port INF file for Window 2000/XP/Vista/7-                    *
;* com2Win7.inf USB CDC device inf file                                       *
;******************************************************************************
;* Base: UsbCommW2kStd INF file                                               *
;* Revision History:                                                          *
;* Date Ver. Who What                                                         *
;* ----------+---------+-----------+----------------------------------------- *
;* 2002/10/16 1.0.0.0 Y.Suzuki Initial revision                               *
;* 2007/04/25 2.0.0.0 M.Matsudo Windows Vista support                         *
;* 2016/06/11 1.0.0.0 T.Kimura Windows 7ー support                             *
;******************************************************************************
[Version]
Signature="$Chicago$"
Class=Ports
ClassGuid={4D36E978-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}
Provider=%Mfg%
DriverVer=11/06/2016,1.00.00.0000

[Manufacturer]
%Mfg% = Insight,NTamd64

[Insight.NTamd64]
%Device%=USBSER.Install, USB\VID_1247&PID_00FA

; Install class "Ports"
;----------------------------------------------------------
[ClassInstall]
AddReg=PortsClass.AddReg

[PortsClass.AddReg]
HKR,,,,%PortsClaOssName%

[ClassInstall32.NT]
AddReg=PortsClass.NT.AddReg

[PortsClass.NT.AddReg]
HKR,,,,%PortsClassName%
HKR,,Icon,,"-23"
HKR,,Installer32,,"MsPorts.Dll,PortsClassInstaller"

[USBSER.Install.NTamd64]
include=mdmcpq.inf
CopyFiles=FakeModemCopyFileSection
AddReg=ComPort.AddReg.NTamd64

[ComPort.AddReg.NTamd64]
HKR,,EnumPropPages32,,"MsPorts.dll,SerialPortPropPageProvider"

[USBSER.Install.NTamd64.Services]
include=mdmcpq.inf
AddService=usbser, 0x00000002, LowerFilter_Service_Inst

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
; Strings

[Strings]
Mfg="JAPAN PRECISION INSTRUMENTS INC."
Device="IF-250"
PortsClassName="IF-250"


・・・ここまです。

===========================================

具体的なWinsows7〜Windows10でのインストール方法です。

○まずは、CD-ROMのSetup.exeを使用してインストールします。
 ドライバはキチンと設定できませんが、このままでOKです。
 途中、”もっと新しいバージョンのDLLがパソコン内にあります。CD-ROMのものと入れかえますか?”などの
 ニュアンスのメッセージが出ますが、パソコン内のほうが当然、新バージョンです。
 パソコン内のものを優先するように設定してインストールします。

○インターフェイスユニット:IF-250をUSB端子につなぎます。

○Setupが終了時の状態です。
 コントロールパネルから”デバイスとプリンタ”を選択すると、エラーになっているデバイスがあります。
 それをマウスで選択−右クリック−プロパティで、このエラーになっているUSBのプロパティWindowが出ます。







○このUSBのプロパティのハードウェア−プロパティ(R)をクリック
 プロパティWindowから[ドライバの更新]を選択




○このUSBのプロパティのハードウェア−プロパティ(R)をクリック
 プロパティWindowから[ドライバの更新]を選択
 警告が出ますが、無視して続行します。




○インストールが完了します。
 [デバイスとドライバ]Windowで名称が期待通りに変わっており
 右クリック−プロパティで正常に作動しているのがわかります。




○これで終了です。自動血圧計:FB-250を接続して作動するか試してみてください。

※本来はWin10まで、メーカーさんにinfファイルを提供していただけるとありがたいですね。