ホルター心電計:Suzuken(Kenz)製 Cardy 303 pico(pico+) の詳細ページ
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                           最終更新日:平成28年05月30日

このページは、当院で使用している超小型ホルター(Holter)心電計 Cardy 303 picoの詳細な情報を
掲載しています。当院院長の個人的な見解を記載しており、普遍的なものではありません。
ご興味のある方のみ以下をお読みください(記載内容は適時更新しています)。

さて、
最新情報:最後記に詳細記載・・・ここをクリック
H28/05/30:ホルター解析ソフトを無料でWindows10対応にしてくれた
H28/01/01:Kenz(スズケン)が楽天にお店を出している
H27/10/30:2015年11月2日〜12月29日は、下期循環器キャンペーンだそうな。
H27/03/19:12誘導防水ホルター心電計「Cardy 1201」を新発売(pico303より大きいけど有用か?)。
H26/05/05:Pico専用の解析ソフトの使用法を記載した。ここをクリック!
H26/01/20:Pico専用の解析ソフト:「Cardy Alanayzer Lite」を試用した。使えますね!詳細情報は後日。
H25/12/10:製造元のKENZがブランド誕生40周年として平成26年3月20日まで「セットでオトク」販売している
H25/07/10:303 picoが防水タイプに進化(Cardy 303 pico+(ピコプラス))となる
H24/10/20:303 pico の公式ページができていた
H24/06/06:Kenz(ホルターpicoの製造メーカー)がフリーダイアルを設置予定
H24/04/01:解析ソフトの認証形式がタコ(Version 8.01のお話)
H24/04/01:USBを使いすぎのパソコンでホルター解析すると、メモリーカードが壊れる?
H23/07/27:暑い夏でも装着不快感ほとんどなし・・・好評です
H23/06/20:本体とコントローラーの接触不良は電極接触を布で拭けばよい
H23/05/16:すばやく院内で解析できると便利だ
H23/04/05:装着者にとても好評

ハードウェアとしては、基本は、本体(303 pico)・イベント時間とイベント内容を記録(MEMO)・
患者情報を登録する機器(controller)の3つの構成です。
*従来のホルター心電計では、本体上にイベント時間を記録するボタン(イベントボタン)が設置されている機種もありますが、
 厚着をしているボタンが押せない・服の上からだと確実に分からないなどがありました。この機種ではイベントボタンは、
 ストラップ付きで独立した機器となっています(サイズは小さいマッチ箱・消しゴム程度)。無線で本体に情報を送ります。
 後ろ手状態やポケットに手を入れてでの、ボタン押しが可能です。なお、”めまい”、”動悸”などの専用の「詳細EVENT
 ボタン」もついており、これを押すことで「○○時○○分○○秒にめまい感あり」などの詳細な自覚症状の記録がペーパー
 レスで可能となっています。
Pico本体内にはバックアップ電池不要の不揮発メモリ(パソコンのUSBメモリみたいなもの)が
内蔵されており24時間の心電図信号(+体位情報+3次元加速度情報)を記録しています。
それをcontrollerを使用してSDメモリカードに転送、このSDメモリカードを解析することで
「ホルター心電図解析」とします。SDカードへの転送は5分もかかりませんから、すぐに
次の方へホルター心電計を装着できます。

本体(303 pico)のデザイン、イベント記録機(Cardy memo)
 よく作られていると思います。裏蓋にはボタン電池(CR2032)を接着済みで、裏蓋を装着する
 だけで記録スタンバイ状態となります。表蓋(スライダー)をずらすことで裏蓋の固定が
 外れます。また、表蓋をずらすと電極固定部があらわれ電極固定、表蓋を閉じることで
 電極固定ができます。なお、「装着者がホルター心電計を自宅でいじっていて電池や電極が
 はずれて記録停止」などの例がありますが、本機種は本体を電極上に乗せて粘着性の強い
 弾力性のあるテープで3回くるんで電極と一体化してしまいます。首からぶら下げるわけ
 でもなく、本体は強く電極と固定されています。装着者が本体を触ってしまって記録停止、
 ということはないでしょう(私自身で試しました。「本体を触ろう」という気にもなりません
 でした。通常の生活(診療など)ではホルター心電計を装着しているという意識がないです。
 就寝後、寝返りでうつ伏せになった時に初めて「あぁ、ホルター心電計をつけているんだ」と
 気づいたくらいです←この辺は、個人差があるのでご了承を)。
 また、本体右側にはLEDがあり、橙色点滅(電池が入って記録待機状態)、赤色点滅(電池容量が少ない)、
 赤色点灯(未解析データ残存)、緑色点滅(記録開始!)となります。
 なお、Cardy memoには”めまい”、”トイレ”などの専用ボタン(詳細イベント)が6つあり、
 これを活用すると詳細で確実なホルター心電図解析ができるでしょう。
*ホルター子機の装着経験が少ないスタッフでも、装着方法の習得が容易です。下記の
 「本体と電極の固定法」に書いてあるように、本体の「斜めになった端子」のおかげで
 電極装着のミスはありえないでしょう。装着直後からコントローラーで合計3誘導の
 心電図波形を確認できます。「解析してみたら、(一誘導は)poor voltageでがっかり」という
 ことはないでしょう。
*Picoの弱点は「防水仕様」でないことです。Pico303使用時にはシャワー・入浴はできません。
 まあ、その分、小型軽量化できたということでしょう。防水型ホルター心電計は、
 防水対策のためサイズが大きくなりますし、防水パッキンを定期的(年1度程度)に業者に
 連絡して交換せねばならないというデメリットがあります。
 追記:H25年7月に防水タイプに進化しています。大きさは(ほとんど変わっていないみたい)。
    防水タイプのホルター心電計は防水パッキンなどのため、サイズが大きくなるのですが、、。
    実際、旧型スズケンCardy302 Max/Minコンパクト防水ホルター心電計は67gだったのに、
    303pico+ は防水タイプなのに重さが13gです。ちょっとビックリです。

  pico本体の形状


コントローラー(controller 03)の説明
 第一印象としては、なんかデッカイ、どうやって使うのかしら?、という感じ。しかし、
 使用してみると、かなり簡単でした。液晶画面が広く日本語で表示されるし、ほとんどが
 矢印ボタン・ファンクションボタン・確定ボタンを押すだけ。名前はカタカナ登録だけど
 携帯電話の文字入力と操作法が同じなどで、誰が操作するにしろ導入は容易でしょう。
 Pico本体との通信は無線で2m程度は十分に交信できます。本体に心電図波形が記録されて
 いるかはコントローラーの液晶画面で確認できるし、記録開始(ホルタースタート!)時には
 本体のLEDが緑に点滅してキチンと記録を開始したことが確認できます。記録ミスは
 ないでしょう。
 記録した後は、電極から303 pico本体をはずします。Pico本体の裏蓋をはずすと電極が
 あります。そして、コントローラーの右側をあけるとここにも電極があり、pico本体の
 電極を合わせた状態で収納!これでコントローラーとpico本体が接続できます。SDカード
 挿入口にSDカードを入れて液晶のメニュー画面から”データ転送”を選べば、3〜5分以内に
 データをSDカードに転送できます。本体がひとつしかなくても、すぐ次の方に装着
 できますね。
 PS:ちょっと大きめなので片手で持って片手で操作では、うっかり落としてしまうかも。
 無線は十分届くので、机の上でデータ登録や操作を行うほうがいいでしょう。
 どうしてもなら手首に巻くストラップがあると、安心して使用できますね。
 ヒモ、プラステックの板、アロンアルファでコントローラー裏にヒモをつけてストラップと
 しますか?


 picoを操作、設定するためのコントローラー

本体と電極の固定法
 まず被験者に電極を装着します。電極末端に「斜めになった端子」があります。Pico本体の
 表蓋(スライダー)をずらして電極接続部を出し「斜めになった端子」にはめます。逆には
 はまりませんから「接続間違い」や「無理やりはめて記録不能」はおこりえません。また、
 pico本体には端子ケーブルはないので「ケーブルの経年変化による劣化」も起こりえないです。
 さて、電極には「太いT字」で伸縮性のある固定テープがついています。Pico本体を裏返して
 下図下段のように左右の固定テープを閉じることで包み込み固定、最後に下に垂れている
 固定テープで本体をダメ押し固定します(この部分の図は省略)。本体の厚さは9mmなので
 電極上に乗せて固定しても盛り上がりは少ないです。実際、私自身で24時間、装着しましたが
 違和感は非常に少なかったです。

picoの取り付け方



以下、医療従事者の方へのおまけ情報です:
質問:Cardy 303 picoを購入しても、解析してくれる検査センターがない
回答

1)製造元のSuzukenでは、大規模な解析センターを設立しています
 上記のSDカードをここへ郵送することで解析センターで解析、宅配便で返送します。
 解析種類には、循環器専門医の判読&コメント付き(type D)、コメントなし(type E、F)
 などがあります。
2)ネット経由で送付
 1)の解析センターでは、インターネット経由でも受け付けています。VPN中でデータを
 送受信(レセプトオンラインと同じ)するのでセキュリティーは万全です。1)よりも
 より早く解析結果を得られます。
3)大規模・高頻度にホルター解析を行うなら、当院のように解析ソフトを導入する手も
 あります。自院内で結果が出せるので早いですし、任意の場所の拡大心電図を確認できる
 メリットも大きいです。生データをデジタルデータのままDVD-RAMなどに保存できることも
 魅力かもしれません。また、オプションソフトの購入で印刷をPDF化もできます。

質問:消耗品はどうやって入手したら?
回答
 全国薬品卸のスズケンから購入できます。スズケンはすべての都道府県の営業拠点が
 ありますので、どの県でも入手可能です。なお、消耗品(電極セット)は10ケ単位で
 電池付きです。実売価格は他社と同程度ではないか?と思います。

質問:本体の価格は高いの?
回答
 うーーん、メーカーにお問い合わせください(笑)。ホルター心電図業界は2大巨頭が
 ありますので、高飛車で高価格では販売できない、シェアをとれない、ことはSukuzenは
 十分に知っています。それなりの価格提示があるはずです。
 なお、販売は「303pico本体+memo+controller」で1セットですね。複数台を購入すると
 2台目からは「303pico本体+memo」のみの購入ですみますので、総費用が安くなります。
 (memoは使用しないので本体のみという選択もありますね)。これは
 日本光電のホルトレックと同じことになります。
*なお、国内でデジタルホルター心電計を最初に発売したのは、Suzukenです。
 アメリカではSuzuken製のホルター心電計をGEブランドで販売してます)。
 ホルター心電計製造の歴史・品質(高信頼性)は十分にある、と思っています。

質問:経年変化での作動不全や故障リスクはどうかしら?
回答
 うーーん、使い続けないとわからないです(笑)。でも、不揮発メモリにデジタル記録で
 普段は保護されている電極端子を使ってデータ記録や転送を行うのみ・・・何千回使用しても
 磨耗するものではない気がします。裏蓋のCR2032電池装着部分にはシーリング用のゴムが
 ついていて日常生活防水になっていますし、この蓋は毎回交換する形になるので、
 いつのまにかコムが劣化して汗が侵入して電子回路の故障、、、というパターンもないですね。
 長期間使用していてのトラブルリスクが少ないのでは、との(個人的)印象です。

おまけのおまけ
虚血検出などで特殊な誘導を見たい、でも電極ケーブルが短い、
 などの時のテクニック
 ホルター心電図では、5本の電極を駆使することがあります。たとえば、
 循環器専門医では、心筋虚血によるST変化を明瞭に検出するために、通常のCM5+NASA誘導
 ではない電極装着を実施している場合があります。
 ところが、picoでは装着容易で被験者の違和感の少ない3連電極を使用していますので
 特殊な位置で電極を張ろうとするとケーブルの取り回しが困難で届かない!!ということが
 おこるかもしれません。通常の使用なら十分の長さのケーブルなのですが、、、

 考えてみました。Picoは3つの電極で3チャンネル(CH)の記録ができます。
 通常の電極設置で、
 CH1:CM5誘導=V5相当
 CH2:NASA誘導=P波が見やすいV1誘導様、それに
 CH3:補助誘導=pico本体固定電極ハズレ時に利用できる補助的誘導(CH1とCH2の差分電位?)
 の3つの記録となります。
 そして:
 Picoの解析ソフトは、波形の極性を逆転して解析する機能も持っています
上記を踏まえた解決法として:
1)本体電極の位置を変える
 つまり(虚血検出の電極位置は、各施設で異なりますのでここでは明示せず):
 ○電極位置を変える・・・電極ケーブルが届かない
 ○鎖骨下の大胸筋の上に本体電極を置く・・・大胸筋の上で盛り上がり邪魔
  などが発生した場合には
 本体電極を胸部肋骨の下方に置く(CM5の電極を入れ替える)
 という方法で解決つくかもしれません。解析時には、心電図の極性逆転すれば、
 通常の心電図波形となりますので問題ありません。
2)CH3の補助誘導を利用する
 解析ソフトでは、CH3をCH1やCH2と同じ扱いで処理できます。自分の知りたい誘導を
 CH3(本体電極が関与しない電位)として割り振って、電極装着とする手があります。

・・・で対応可能では、と思います。

最新情報:
H28/05/30:スズケン担当者が無償でホルター解析ソフトをWindows10対応にしてくれた
 今までホルター心電図解析をしていた当院パソコンがWindowsXp。作動がおかしくなってきたので、ソフトウェアCDを
 新規購入のWindows10パソコンにインストールを試みた。しかし、”OSが違う”とメッセージが出てインストールできず。
 ここでめげずに、”互換性”で”Xpモード”にしてインストールすると、エラーを吐き出しながらもインストール完了。
 そして立ち上げたら、メニューは出たものの”OSが違う”とのメッセージが出て作動せず。どうも、実行ファイルや
 DLL内にOSチェックを行う(Windows APIのGetVersionEx()を使用か?)ためだろう。・・・ギブアップして、
 過去にもらっておいたスズケン担当者のメールアドレスに事情をメールした。すると、当日夕方には電話あり、
 「わかりました。Windows 10用の最新版を1週間ほどでお持ちします」とのこと。・・・約束通り翌週には担当者が来院。
 持参CDで数分でインストール完了。キチンと作動した。操作手順は以前と同じ。スムースにWin10上でホルター解析が
 できるようになった。無償でした。ありがとう、センテンススプリング!、でなくスズケン!!。
*他社で購入した”24時間血圧計”の解析ソフトがWindowsXp対応版だったので、Windows10で作動するか、このメーカーの
 お問い合わせHpに質問した。すると、翌日に電話あり:「当社では公式には検証していない(←オイ!、Windows10が発売に
 なって随分なのに検証してないの?)。熊本地区の担当者が訪問して詳細を回答します」、、、とのこと。その翌日には
 当院ご担当が訪問になり、「当社内では公式に検証していません。やってみると作動するかもしれません。また、うまく
 行かなければ後継機種のソフトはWin10対応なので、それをインストールすると旧型機種でもデータ解析できるかも」とのこと。
 そこで32ビットXp対応の手持ちCDを64ビットWin10にインストールしたところ、キチンと作動した。めでたし!
 Win95-Xp対応のソフトだったが、WOW64でWin10に対応できたのですね。余分な苦労をせずに解決したよかったです。
*医療機器とパソコンの連動で、OSがバージョンアップすると連動ソフトが対応できず、最悪機器は作動しているのに
 データ表示・解析ができないために新規購入・・・というバカげたことが起こりえます。メーカーサイドとしては
 新規に購入してほしい、と思うでしょうが、OSがバージョンアップしたら、無償(〜有償)でソフトも対応してほしいです。
 せめて、新規OSでの作動確認は社内の公式データとして持っておかねば、と思いますデス。
H28/01/01:Kenz(スズケン)が楽天にお店を出している:スズケンすこやかe-shop(楽天市場)
 でも、医療機関なら、薬品卸のスズケンから直接見積もり取って購入した方がお安くなるような、、、。
H27/10/30:2015年11月2日〜12月29日は、下期循環器キャンペーン。毎年、6月と11月にキャンペーンを行っている。
 消耗品などもセットにして”本体とまとめ買い”でお得になっているので新規購入にはいいかも。
H27/03/19:12誘導防水ホルター心電計※2「Cardy 1201」を発売。国内最小・最軽量で防水性能あり。12誘導で2日間記録可能。
 平成27年4月の日本循環器学会総会の展示場で現物を見た。・・・確かにpico303+(Cardy 303 pico+)より大きいが、
 12誘導ホルター心電計としては小さい。循環器専門医なら、「心室性不整脈起源の推定」、「詳細なST変化の発見」、
 「心筋虚血部位(前壁、下壁などの同定)」などではホルター中の12誘導心電図が欲しい!!と思う。
 モードを切り替えると、10日間連続1誘導記録もできるので、たまに起こる動悸の原因確定や発作性心房細動のチェックにも
 有用だろう。
 解析ソフトも専用のものが必要だ(解析はKenzに発注してもよし!)し、詳細で精度の高い心電図評価には時間がかかるが、
 高度の診断を期待・要求する医療機関(研究機関)なら、購入は一考の価値があるだろう。HPは平成27年5月時点でここここ
*Kenzは相変わらず商売っ気がないというか、、。上記展示場のスタッフ(名古屋の開発部?)はプロモーションはシドロモドロで
 訪問Drの質問に上手く答えてないし、平成27年5月現時点で[Cardy 3030 pico+]のようなHPもつくってないし。また、このHPも
 ユーザーボイスが2件のみで"coming soon (2013)"で2年以上放置状態、、、。まあ、営業色がない!というのがウリかしらん。
H25/12/10:製造元のKENZがKENZブランド誕生40周年としてセットでオトク」販売している
 薬品卸がパンフ持ってくるまで知りませんでした。H25年11月からH26年3月20日までの「セットでオトク」となっています。
 全く知らなかったです。相変わらずKenzはプロモーションがヘタですねえ、、、。さて、ホルター心電図がらみで
 注目すべきは、防水ホルター心電303計pico+に、パソコン上でのホルター解析ソフト(Cardy Analyzer Lite)がセットで
 激安価格です。詳細はスズケングループ薬品卸ないしKenzに相談を。
H25/07/10:303 picoが防水タイプに進化(Cardy 303 pico+(ピコプラス))となる
 シャワー、入浴対応した防水性能(JISで規定された防水規格の基準:IPX8)ピコプラスが発売となりました。
 本体前面に「防水」のデザインが追加となっています。これによって電極も、カルディロードP(防水)となっています。
 防水ホルター心電計って、ばかデカくなるのに、picoはサイズアップしていないみたいです(スズケン!!情報求む)。
 製品仕様ココDreamNewaでの記事はココ、です。
H24/10/10:303 pico の公式HPができています。ここです
 なお、上記HPのQ&Aに「どのような電池を使用しますか?」、「専用電池を使用します」とありますが、普通のボタン電池CR2032です。
 ただ、この電池は両面テープで、使い捨てプラスチック製ホルター本体裏ブタと固定されています。裏ブタには防水ゴムもあり。
 ・・・なるほど、こうしてホルター本体が厚くならないようしている、防水ゴムは使い捨てなので、経年変化で同ゴムが劣化し
 汗や水分が侵入し内部回路破壊、というのを予防しているわけですね。考えましたね (^_^)。
H24/06/06:Kenz(ホルターpicoの製造メーカー)がフリーダイアルを設置予定
 当院ご訪問のKenzスタッフからの情報。ユーザーからの問い合わせに(より)すばやく対応するために、
 全国からの問い合わせに対応する専用の電話(0120-、、か)を設置計画しているそうな。
 グループ会社の三和化学は以前からフリーダイアルを設置していますね。
 確かに、フクダ電子や日本光電より営業スタッフ数(現場周り)が少ないから、トラブル時の早期解決できるかな、と
 不安があったけどこれでずいぶんカバーできるでしょう(当院では、下記H24/04/01記載のようにトラブル時も困らなかったけど)。
H24/04/01:解析ソフトの認証形式がタコ(Version 8.01のお話)
 下記H24/04/01で経験。急いで解析したかったので、以前、解析ソフトをインストールしておいた別のパソコンに
 transfer unit(USB認証キー)を接続しなおして、ソフトを立ち上げると「プロテクトキーはこのPC用ではない」とメッセージが出て
 解析ソフトが立ち上がらない!!・・・ソフトを再度フルインストールすることで解決した。つまり、このtransfer unitは
 ソフトをインストールした最後のWindowsパソコンの個別情報をメモリーしており、ホルター解析ソフトを立ち上げたときに、
 この個別情報が一致するかどうかを確認し、他のパソコンにtransfer unitが接続している場合には上記のメッセージを出して
 ソフトが作動していないようにしているのだ、、、。考えすぎでしょう?そこまでプロテクトをガチガチにかける必要はないでしょ。
 汎用性のない専用ソフトで、それほどの認証は必要ないはず。複数パソコンにインストールOKは汎用ソフトでたくさんあるし、
 transfer unitが存在すればソフトが動く仕様にすれば十分なはず(三栄メディシスのECG 500Aパソコン心電計は、複数の
 パソコンにインストール可能で、USBへのunit(ドングル。ユーザーには1ケ提供)を接続することでECGをとることができる)。
 パソコンは壊れることがあるので、transfer unitを接続するだけで、すみやかに他のパソコンでも解析できるように仕様を
 変更してもらいたいものです。プンプン。 
 ちなみに、Kenzのホルター解析ソフト自体は悪くないと思う・・・マニュアルが今一つですけど。
H24/04/01:USBを使いすぎのパソコンでホルター解析すると、メモリーカードが壊れる?
 電源600Wの自作パソコンでホルター解析1年目で事件発生。パソコンUSB端子から直接SDカードリーダ(←まあ一流品)に
 ホルターメモリーカードを接続していると、メモリーカードのECGファイル「ECGCOMP.DAT」が「0.DAT」とファイル名に
 自動で変更となり、メモリーカードが読めなくなった。Kenzコントローラーに接続すると、「これはメモリーカードでない」と
 メッセージが出る。スペアの新品メモリーカードに変更使用したが、再び、同様の現象が出現した。Kenzに連絡したところ、
 すみやかに(←すみやかでした)無償でスペアのカードを2枚レンタルしてくれて、それを使用できたので診療には全く実害がなかった。
 後日のKenz本部の解析では:メモリーカードは確かに壊れている。現在までに報告例なし。・・・とのこと。
 当方のパソコンはUSB端子にプリンタ3台、Mo、HOT(C-PAP)メモリーカードリーダー、、、などなど大量の機器が接続されている。
 USBへの供給電圧が落ちていたのかしら?直上に記載しているように、USB端子を使用していないパソコンに変更してから、
 全くこの現象は発生していない。とりあえずのご報告です。
H23/07/27:暑い夏でも装着不快感ほとんどなし・・・好評です
 体表面にパッド(電極)を装着するのみ。ベルトに心電計本体を固定や首から吊り下げ、が
 不要ですから装着不快感がほとんどありません。というか、「夏場のホルター心電計」実施は
 今まで評判が悪かったので、医師サイドからは受診者にお勧めしにくかったのですが
 「あやしい」、「あぶなそう」と思った時に遠慮なく実施することができるようになりました。
 また、以前の5電極から3電極になり、電極の粘着力もしっかりしているので、暑い夏場での
 汗での電極ハズレのトラブルもなくなりました。いい感じです。
H23/06/20:本体とコントローラーの接触不良は電極接触を布で拭けばよい
 本体をコントローラーに入れてデータ転送しようとすると「接続エラー」が表示されて
 ちょっとあわてました。マニュアルを見ると「電極ピンをアルコールで拭け」とのこと。
 とりあえず、メガネ拭きの布で拭いたところキチンと転送できました。
 ときどきはアルコールで事前の清掃が必要です。また、電極部は指で触らないことが肝要です。
 ちなみに、この「アルコール」って医療機関での消毒アルコールでなく「無水アルコール」
 でしょう。オーディオカセットのヘッドクリーニングなどに使用するものですが、
 市場規模が小さくなり、平成23年現在ではオーディオテクニカ(AT-6037)などが販売するのみ。
 ちょっとさびしいです。
H23/05/16:すばやく院内で解析できると便利だ
 当院は解析ソフトも導入しています。遠方から紹介受診となった方で、洞不全症候群の
 可能性がありました。通常は診療終了後にゆっくり解析を行うのですが、再度の来院は大変です。
 はずしたホルター本体をSDカードに転送が2分ハードディスクに転送して解析が10分前後。
 PVCなどのマニュアル判定は簡略化してRR間隔の延長を最優先に確認・・・2秒以上の
 延長がないことを確認、ご受診の方に説明しました。ホルター本体を外してから、ここまで
 20分足らず、、、。院内で解析できると便利ですね。
H23/04/05:装着者にとても好評
 購入数ヶ月で20名以上に実施。非常に好評です。装着時に「とても小さい」と驚かれますし、
 終了時には「日常生活で全く気にならなかった」、「何度かホルター心電図をしたが、
 初めて熟睡できた」などのコメントをいただきました。小さいことはいいことですね。